乳腺の代表的な腫瘍で、自分でしこりを触れて気づく事が多い良性腫瘍です。
超音波下に細胞診検査を行い、良性を確認できれば経過を見ることが多いです。
癌化を起こすことは無いとされています。
【治療】
1)しこりが、2cmを超え、増大傾向がある
2)患者様自身がしこりが気になる
上記の場合は、局所麻酔下で切除することもあります。
切除した腫瘍を病理検査で最終診断を行い、良性を確認すれば治療は終了です。
乳頭からの血性分泌があり、気づく事が多い良性腫瘍です。
超音波下に細胞診検査を行い、良性を確認し、経過を見ることもあります。
【治療】
1)血性分泌が止まらない
2)増大傾向がある
上記の場合は、早期の乳癌の可能性が否定できないこともあります。
その場合は、局所麻酔下に出血を起こしている乳管も含めて腫瘍を切除し、病理検査で最終診断を行います。通常、切除のみで治療は終了します。万が一、最終診断で悪性の場合は追加治療が必要な事もあります。
線維線種によく似た良性腫瘍です。
たまに10代での発症があり、急速増大があるため、診断された時点で切除を勧めることがあります。
【治療】
増大傾向が強い場合は、全身麻酔下での手術が必要な事もあります。
授乳中に多く、乳房に炎症を起こす乳腺炎がひどくなり、膿がたまった状態です。
腫瘍ではありませんが、皮膚の発赤や痛み、38度の発熱を起こす事もあります。
【治療】
超音波下に膿瘍を確認し、局所麻酔下に皮膚を切開し排膿を行います。
排膿されれば、炎症は日毎に収まってきます。